成学館は、大阪府東住吉区にある幼児園・小学校・中学校・高等学校を一体とした一貫教育機関で、「自主性と協調性を育む」を教育方針に、伝統的な学習だけでなく実践的な教育を推進しています。創立以来の理念を踏まえ、現在約 1,200 人の生徒が在籍し、保護者からの入園・入学希望倍率は常に 5 倍以上と高い人気を誇ります。
PBL 学習の具体的事例
高学年を対象とした「地域課題解決プロジェクト」では、生徒が自ら地域の問題を発見し、解決策を提案する一連の活動を実施。2023 年度のテーマは「高齢者の孤独感解消」で、生徒たちは近隣の高齢者施設を訪問し、ヒアリングを実施。その結果、「高齢者と子どもの共通の趣味を探る交流会」を企画し、手作りのお菓子を持って施設を訪れるなどの活動を行いました。参加した高齢者からは「久しぶりに楽しく笑った」との感想が寄せられ、この活動は現在も定期的に継続されています。
国際交流の多様な形態
成学館はアメリカ・オーストラリア・フランスの 3 か国に姉妹校を擁し、年に 1 回の短期留学プログラムを実施。中高生を対象とした「国際ディベート大会」では、英語を使用して「環境問題と経済成長の調和」「AI の倫理」などのテーマで議論を行います。2023 年には、オーストラリアの姉妹校とオンラインで共同で「持続可能な食生活」をテーマにプロジェクトを実施し、両国の伝統食文化を比較するなど、国際的な視点を養う機会を提供しています。
特別支援教育の体制と成果
学習支援室「わかりやすく教室」には、特別支援教育の資格を持つ教員 3 人が常駐し、個別指導を実施。「学習習慣診断テスト」を定期的に実施し、各生徒の弱点を把握した上で、「1 日 10 分の復習法」「ノートの取り方」などの具体的な方法を指導。過去のデータでは、指導を受けた生徒の 80% が「学習に対する自信がついた」と回答し、数学・国語の成績が平均 15% 向上する成果を上げています。